バンバンカーを利用した細胞凍結法

今回はバンバンカーを利用した細胞凍結法を紹介します。 一般的にはDMSOやグリセロール、血清などを用いることが多いですが、 段階的な凍結(予備凍結)が必要になったり、生存率がよくなかったりします。 バンバンカーは10% DMSO含有の無血清タイプ細胞凍結保存液です。 良い点としては、まず無血清であること。 予備凍結をせず-80℃に入れることが可能であること。 試薬の調整がいらないこと。などが挙げられます。

凍結保存した細胞を起こす

培養細胞を手に入れるときは、 大抵は凍結した細胞をもらうと思います。 もちろん同じ研究室のメンバーから培養した状態で渡されることもありますが、 まず大抵は凍結しています。今回は細胞を始める際の一番最初のステップ。 凍結細胞を起こすところから始めます。

沈黙の臓器 肝臓

肝臓はその高い再生能力が古くより知られています。 ギリシア神話でも肝臓の再生について言及があります。 ギリシア神話においては、 ゼウスの怒りをかったプロメテウスは磷付にされて、 ハゲタカに肝臓をついばまれますが、 不死のプロメテウスはあくる日には再生してしまうというものです。 今回はそんな肝臓の役割について紹介します。

3 M 酢酸の調整

酢酸は様々な所で私たちの役に立っています。 一方、酢酸といわれて思い出すのが酢でしょう。 酢はおよそ3~5%の酢酸が入っており、 私たちがよく言う酢の臭いとはすなわち酢酸の臭いでもあります。 酢酸自体は弱酸であり、 危険物として指定されているため取り扱いには気をつけてください。 研究をする上で、酢酸ナトリウムバッファーなどの作製に使われるのが、3 M 酢酸です。 3 M酢酸の作製法を以下に示します。 3M 酢酸ナトリウムではありませんので混同しないようにしてください。

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時空を旅する遺伝子

なんで私たちは生まれて来たんでしょうか なんで私たちは探求するのでしょうか 時空を旅する遺伝子~最新分子生物学の不思議ワールド 時空を旅する遺伝子~最新分子生物学の不思議ワールド 分子生物学を切り口にして人間社会を説明しています。 岡田節人博士(wikipedia)は細胞の社会は人間社会と似ていると言ってたと記憶がありますが、 この本の著者 西田徹さんは生命の歴史や成り立ちは、人間社会のそれと同じであると言っています。 ひどく疎遠に思える科学と人間社会ですが、 その仕組みの巧妙さや、 そのあり方は、確かに似通っているのではないかと思わされる一冊。 M&Aやトヨタ生産方式などを引き合いに生物を語ってくれます。 2005年に出版されたので、少し時間がたっておりますが、 是非、生物系の学生には触れてみる価値があると思います。