血清の非働化
細胞を扱う方々の多くは培地を作製した際に血清を加える必要があります。 血清を加えないと大体の動物細胞は生育ができません。 これは血清中に含まれるホルモンの供給源として、培地の緩衝作用の増強、フェノールレッドや 各種プロテアーゼからの保護効果があります。 しかしながら、その一方で未知の物質が多く血清の代わりとなる物質が見つかっていないため、仕方なく血清を使っているのです。 血清の多くは市販されておりFBS(ウシ胎児血清)、NBS(新生児牛血清)などが挙げられます。 値段は大分高いので、わからずに使っている方は調べてみてください。 血清の選び方などはまたそのうちに書こうと思います。 血清は基本的に滅菌済みになっています。 血清を実験操作の都合上、改めて滅菌する必要などがある場合は、0.45 µm か0.22 µmのfilterで滅菌しましょう。 ですが、滅菌済をした上で実際に実験を行うには血清の非働化をすることが多いです。 まずは、そのプロトコールを以下に示します。