コラム一覧

三周年記念と今後の予定

LifeScienceProject(LSP)のサイト開設から実に3年が過ぎました。 2010年12月よりサービススタートして、本格的な運用開始が2011年12月になります。 無事に3年目を迎えることができました。

統計解析ソフト「R」の紹介と導入

一般的に分子生物学の分野の方々の統計解析は、 MSのExcelで事足りるように感じる方も多いと思います。 しかしながら、Rを扱えることができれば、 アドバンテージになるのは間違いありません。 例えば、箱ひげ図(Boxplot)や、生存曲線を描くKaplan -Meier法などはRを用いれば簡単に作れます。

研究者のためのSNS 「Research Gate」の紹介と感想

Research Gate(http://www.researchgate.net/)というSNSをご存知でしょうか? コンセプトは、まさに研究者のためのFacebookといえるでしょう。 実に300万人を越える会員登録があり、 中でも医学と生物の会員を合わせると、3分の1にあたる100万人を優に越えているのです。今回は、このResearch Gateの簡単な紹介と感想になります。

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論文捏造のあれこれ

論文捏造の話題が最近にわかに話題なっております。 実際は、昨年にはとっくに話題になっていたのですが、 先月末、Cellがとうとう話題に上がっていた論文をRetractしたためではないでしょうか。 今回は論文捏造問題を少し取り上げます。

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私の地球遍歴ー環境破壊の現場を求めてー

第一章 環境保護運動家の死 環境保護の前線にいる人々の姿が映し出される。 日本で訴える環境保護などとは比較にならないぐらい、切実な環境破壊の現場での環境保護運 動。まさに戦争の最前線みたいなものだ。いのちをかけて環境保護のために走り回る。口でいうだけの「いのちをかける」。そんなものとはまったく違う、本当 の「いのち」をかけて、今日もどこかで死んでいる人がいるのかと思うとやりきれない。 第二章 死に急ぐ先住民たち 先住民の自殺率があがっている。それが意味するところは? 狩猟民族から狩りを奪ったら、どうなるのだろう。彼らが培ってきた文化は急速に変わり始めている。自分の意思とは無関係に変化の流れが襲ってきている。それでも、そこにある絶対的なジレンマと抱えて、彼らの伝統と押し寄せる近代化を見つめる。空虚さしか感じられなかった。 第三章 飢餓キャンプの現実 負の連鎖反応の繰り返し。 エチオピアという国のありかたについても考えさせられた。 第四章  砂漠の村のできごと 最後の追記が衝撃的だった。 砂漠化という、少し環境問題に興味があれば知っているような内容であるが、近年叫ばれている表層的なものでなく、その内側まで、さらにはそこに住む人々までレポートしてある。 第二章と同様、そこに住む人たちの伝統と現実とのジレンマを感じる。 第五章 東欧の汚染地帯 環境問題と政治のありかたを考えさせられる。 資本主義も環境破壊の一因であるけども、社会主義に関しては環境破壊の急先鋒になりえると心から思えた。結局は目先の欲にとらわれる現実が見える。 第六章 中国二つの大河 黄河の断流からはじまり、中国の発展速度に対す現状での環境問題。最終的には食文化までを語っている。なにかと環境問題で取り上げられる中国。日本に近いからこそ、私たちは知らなければならないかもしれない。 第七章 奪いつくされる海 人間の活動に屈する海、とはまさにその通りかもしれない。 かつて、人間は広大な海を無限にあるような錯覚に陥っていた。危ない化学物質を海 に投げ込めば、無限い希釈されて最終的には無害なものになる。そういう考えもあった。でも、実際は、そんなことはない。海で攪拌される前に問題がおきた り、はてには攪拌されても生物濃縮で帰ってくる。海は無限でないのだ。有限の中で一定の秩序を保っている。人口増加の一途をたどることによる、海への影響 をつづっている。 第八章 南極の緑の大草原 著者が強く思いを馳せていたという南極。 僕もいってみたいと思う場所の一つです。人間の手が加わっていない土地という印象が強いかもしれま せんが、その実態は基地の存在、観光客の押し寄せによって汚されているみたいです。また、地球温暖化やオゾンホールの拡大などのダメージをよく受ける場所 でもあるとのことで、とても繊細な場所なんだと思います。そんな場所のレポート。 第九章 原発事故の余波 日本にとっても他人事でない事件だと思う。 このチェルノブイリ原発4号炉での爆発は広島の原爆500個分もの放射線物質が飛び散ったそう だ。これだけで、どれだけ危ないかが大まかにだが想像できる。さらには、恩恵を受けている私たちにとって、この原子力発電は約束された負の遺産なんではな いかと考えてしまう。廃炉になった原発は未だに無害化する技術がないからだ。この事故の後、そこに住んでいた人々をメインに話が進んでいく。人間はなんて 愚かなんだろうと思えた。 第十章 戦争が奪う人間と環境 戦争の遺産は多くは負の遺産である。でも、僕にとっては残しておかなくてはならない、負の遺産だってあると思う。戦争の知らない世代が増えてきたと しても、戦争を再確認するものがあれば、実学にはほど遠くても学ぶことはできる。知っていることと知らないことでは大きな差がある。非人道的な戦争の行い を語っている。