SDS sample bufferの調整

2 x SDS sample bufferの作製方法です。

主にタンパクの回収に使われます。

今回は2 x SDS sample buffer 100mLを作製するための作製方法を以下に示します。

[Materials]

2 x SDS sample bufferの調整
試薬もしくは溶液 使用量(100mL) 最終濃度
0.5 M Tris-HCLバッファー(pH6.8)  25 mL 0.125 M
10% SDS溶液

(もしくはSDS粉末*)

40 mL
(4 g)
 4 % (w/v)
スクロース(ショ糖)
(もしくはGlycerol)
10g
(20ml)
10 % (w/v)
(20 % (w/v))
BPB 10 mg 0.01 % (w/v)
2-メルカプトエタノール*
(もしくはDTT)
適時 10 % (w/v)
(0.2 M)

* SDS粉末は取り扱いについては気をつけること(wikipedia)。10%のstock溶液を作っておくことをすすめます。)
**2-メルカプトエタノールは5%であったり、状況によっては加えないこともある。

[Method]

  1. 0.5 M Tris-HCLバッファー、10% SDSを溶かす。
  2. 溶けきった後、スクロースもしくはグリセロールを溶かす。(1. と一緒でも構わない)
  3. 100 mL になるよう水でメスアップ。
  4. これをstock液として保存する。
  5. 実際に実験を行うときには2-メルカプトエタノールを目的濃度になるように足した上で使用する。
2 x SDS sample bufferはラボによって異なった組成になっていることが多々あります。
今回は参考文献に挙げられている組成を優先的に紹介させていただきましたが、
異なる組成を使っている方はアドバイスをくださると幸いです。

参考文献

SDS-PAGEのサンプルバッファーの濃度について
バイオ試薬調製ポケットマニュアル―欲しい溶液・試薬がすぐつくれるデータと基本操作 バイオ試薬調製ポケットマニュアル―欲しい溶液・試薬がすぐつくれるデータと基本操作
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