この本のそでのところに書いてあった文章の頭をそのまま書き写す
親をエイズでなくした子供は1100万人。少年兵は13カ国で10万人。毎年20万人もの子供が「奴隷」として売買されている。女の子の場合、一般に男より社会的地位が低く性的虐待などが、さらに加わってくる。。。。
次の世代を担うアフリカの子どもたちの未来はどうなっていくのだろうか。
きびしい状況の中でも、よりよい未来をめざして新たな模索を初めている人たちは、何をしようとしているのだろうか。
日本にいる私たちは、何をしなくてはいけなくて、何をしたらいいのだろうか。
石裕之さんの南部アフリカについての渾身のレポート。
著者の情熱が伝わってきます。
読もうと思いつつ時間がとれずにだらだらこんな時期になってしまいました。
全六章となっており、それぞれ子供を切り口に南部アフリカの現状を語ってくれている。
しかもそれぞれがしっかりと資料をもとに数字にして書いてくださっているので、
なんとなくであるがわかりやすい。
何故なんとなく、という表現になるかというと、
それぞれの数字の規模が大きすぎるということです。
簡単に私たちが想像して思いつけるようなレベルの状態ではなくなっているんでしょう。
すべての章が読んでほしいと思える内容でしたし、
すべての章を読むべきだと思います。
私たち日本人にはじまり一般的に先進国と言われる国の人々が考えるボトムの生活を大きく上回るひどさでしょう。そして、そこにいる子供たちもまた。。。
世界を一周したいという人がいます。
その人らにこのような土地は見えているのでしょうか?
癌は世界の人々が治すべき課題だ、と言う人がいます。
それ以上に多くの人がエイズや飢餓によってなくなっているのを無視できるのでしょうか?
豊かすぎる国に生まれた私たちはまだまだ上を見て登ろうとしているのかもしれません。
しかし、日本などの先進国だけが上に行くなんて意味がないのではないでしょうか。
みんなで、世界のみんなで、持続可能な世の中を作れることが
本当の意味で素晴らしいことなんだと思いました。
どんなに難しくても、です。
私は答えがなんなのかわからないですが、知らないよりは知ってるべき事が書いてある本だと思います。
それぞれの章題を書いておきます。
第一章:エイズが残した大量の孤児
第二章:日常的にくりかえされる性的虐待
第三章:女性性器切断(FGM)と少女たち
第四章:はびこる子ども労働
第五章:戦場で戦う少年たち
第六章:現代に生きる子ども奴隷