理系のための人生設計ガイド

研究さえできればそれで何もいらない。

そういう考えの人はどれぐらいいらっしゃるのでしょうか?

自分の思うように研究したければ、自分が研究室のトップになるのが一番いい。

もちろん、うまいこと自分のやりたいことと同じことをしている研究室を見つけて、そこで思うがままに研究ができる人もいらっしゃるかもしれません。

でも、そんなうまくいく人は珍しいと思います。

それに、子供ができれば経済のことも考えなくてはならない。

子供がいなくても、歳をとれば、体も弱るし出費も色々と増えていく一方だろう。

大切なのは計画だと著者は言っております。

人生の大きな流れは神様が作るかもしれない。たとえば、40年後に社会がどのようになっているかはわからないから、自分で完璧な人生設計をすること は無理だろう。それでも、社会がどの方向に向かっていて、自分の人生にどのような「風」が吹いているかを見極めることはできるはずだ。その風をしっかりと つかまえることが「人生設計」という概念であると信じて、この本を書いた。

著者は成功者です。

もちろん数々のトライアンドエラーを繰り返して手に入れた結果だと思う。

しかし、その通りにならない人だっていることだろう。

そもそも研究という土俵にのるための経済力や、まわりの理解が得られないこともあるでしょう。

この本はそういった問題点はクリアした上で知るべき事柄が書いてあります。

この話を鵜呑みにするのはよくないと思います。

この本に書いてあるように、なにせ人生は99%仮説だから。

それでも、この本を手にして入れた経験は、自分の人生にどんな風が吹いてるかを判断する助けにはなってくれると思います。さらに、理系として生きて行く上でのエッセンスをしっかりと書いてくださっていました。

私が読んだのは第一版でしたが、既に第二版が出ているようです。

読んだ方は感想を教えていただけると幸いです。

理系のための研究生活ガイド 第2版 (ブルーバックス)

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