0.1 M IPTG溶液の作り方です。
IPTGとはIsoPropyl β-D-1-ThioGalactopyranoside(イソプロピル-β-チオガラクトピラノシド)の略称です。
分子生物学の分野でよく用いられており、
ラクトースオペロンの誘導に主に扱われています。
wikipediaより転載
大腸菌ラクトースオペロンにおけるIPTGの働きなどは次の機会に譲るとして、
今回はストック溶液の作製方法についてのみ紹介します。
[Materials]
・IPTG MW=238.3
・超純水
・滅菌フィルター (0.22 µm)
0.1 M IPTG溶液 の調整 | |||
試薬 | 使用量(4.2 mL) | 使用量(10 mL) | 最終濃度 |
IPTG | 0.1 g | 0.24 g | 0.1 M |
超純水 | 4.2 mL | 10 mL |
[Method]
(10 mLの場合)
1. 試薬を0.24 gはかりとり、10 mLの水に溶かす。
2. 溶けたことを確認したらフィルター滅菌。
3.これをストック溶液として分注し、-20℃で保存する。
4. 実際に使用する際には1000倍に希釈し、最終濃度が0.1 mM*で使用する。
*文献によって濃度は諸説あるが、多くは100 μMから2 mMの間であれば問題なく働くようである。
プレート塗って使用する際にはストック溶液を20 ~ 50 µL滴下し、スプレッダーで広げて使用します。
ストック溶液を培地などに加える際にはあまりに高温だと薬剤の失活の可能性があるため、
抗生物質と同様に冷めてから加える必要があります。
参考文献
・ | Wikipedia contributors. “イソプロピル-β-チオガラクトピラノシド.” Wikipedia. Wikipedia, 3 Oct. 2010. Web. 25 Aug. 2012. | ||
・ | IPTG : Isopropyl-beta-D-thiogalactoside | ||
・ | じっけんレシピ(PDF), SIGMA-ALDRICH | ||
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