0.2 M リン酸ナトリウムバッファー(0.2M PB)、つまりリン酸緩衝液の作り方です。
リン酸緩衝液のpHの適応範囲は5.8~8.0で室温あるいは4℃にて保存します。
作製する際に作りたいpHになるよう下記の二種類の溶液のバランスを調整していく必要がありますので、作成する段階で決めておきましょう(基本的にはpH6.8が多いと思います)。
濃度はリン酸基で考えます。
[Materials]
- 0.2 M リン酸ニ水素ナトリウム(NaH2PO4)溶液 :無水だと24 g/l. 一水和物だと27.6g/l ニ水和物だと31.21g/lになるよう水に溶かす。
- 0.2 M リン酸水素ニナトリウム(Na2HPO4)溶液:無水だと28.39g/l. 七水和物だと53.6 g/l. 十に水和物だと71.64g/lになるよう水に溶かす。
[Method]
- ビーカーにリン酸二水素ナトリウム溶液を入れ、pHの測定を行いながらリン酸水素ニナトリウム溶液を足して行く。(逆でも良い)
(pH6.8にしたい場合はリン酸二水素ナトリウム溶液(酸性):リン酸水素ニナトリウム溶液(アルカリ性)が49:51なので半分ずつぐらい) - pHを合わせ終わったら、オートクレーブをして保存する。
参考文献
・ | 生体システムでよく使用される緩衝液の調整方法 |
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バイオ試薬調製ポケットマニュアル―欲しい溶液・試薬がすぐつくれるデータと基本操作
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田村 隆明
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