5 M 塩化ナトリウム(NaCl)溶液の調整


wikipediaより転載

塩化ナトリウム(sodium chloride)は名前の通りナトリウムの塩化物です。

安価で安全な試薬であり、私たちの日常生活では食塩の主成分でもあります。

(といっても主成分のみのため、食塩のいわゆる”うまみ”はありません)

そして、私たちが生きていくために必要なナトリウム摂取の大半はこの塩化ナトリウムです。

これは海水中に含まれる塩分の実に8割近くが塩化ナトリウムであることからもわかります。

研究において塩化ナトリウムは塩溶液として、そして培地の作製などに使われることが多いです。

今回は、5 M 塩化ナトリウムの作り方を示します。

[Materials]

・塩化ナトリウム(NaCl) MW=58.44

・超純水

 
5M NaCl 溶液 の調整
試薬  使用量(500 mL)   使用量(1000 mL)   最終濃度 
 NaOH  146.1 g  292.2 g  5 M
 超純水  500 mL  1000 mL

[Method]

(500 mLの場合)

1. NaCl 146.1 gを素早く測りとる。

2. 400 mLの水に撹拌しながら加える。

3. 全て加え終わった後、500 mLまでメスアップする*。

4. 溶けきったことを確認した後、オートクレーブ。室温もしくは冷蔵庫にて保存。

*溶けにくい場合は先にメスアップをすると溶けやすくなる。また若干の加熱をすることでも溶かしやすくなる。

参考文献

一般試薬の調整, 生命科学支援セクター 植物機能ゲノミクス部門, 三重大学 
 5 M NaCl(sodium chloride), Lab Tools, Cytographica
Wikipedia contributors. “塩化ナトリウム.” Wikipedia. Wikipedia, 4 Aug. 2012. Web. 12 Aug. 2012.
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