ウエスタンブロッティングなどに必要となるのが、ポリアクリルアミドゲル。
そのゲルの作製に必要な物が、アクリルアミド溶液です。
このアクリルアミド溶液にAPSとTEMEDを加える事で、
重合反応を起こし、ポリアクリルアミドゲルができあがります。
本エントリーではゲル作製用の30%アクリルアミド溶液の作り方を紹介します。
アクリルアミド(出典:wikipedia)
アクリルアミドは神経毒であり、皮膚や粘膜から吸収されるため、
取り扱いには十分注意をしてください。
なお、モノマーの状態は特に危険性が高いと言われており、
今回、紹介している一連の操作ではモノマーであることを念頭において作業を行なってください。
[Materials]
・アクリルアミド(acrylamide) MW=71.08 劇物指定
・N’, N’ -メチレンビスアクリルアミド(N’, N’-methlene bis acrylamide)* MW=154.17 有害性あり
*別名ビス
30% アクリルアミド溶液 の調整 | |||
試薬 | 使用量(100 mL) | 使用量(500 mL) | 最終濃度 |
アクリルアミド | 29 g | 145 g | 29%(w/v) |
ビス | 1 g | 5 g | 1%(w/v) |
超純水 | to 100 mL | to 500 mL |
手袋、およびマスクをして作業を行なう事。ドラフト内での操作が望ましい。
[Method]
1. 上記の試薬を水に溶かす
2. 溶けた後、所定の容量になるよう水をメスアップする
3. 冷暗所(4℃)にて保存する
実験のデザインによってはビスの量を調節することがあります。
ビスの比率によって、ポリアクリルアミドゲルの編み目構造が変化するためですが、
これに関してはまた機会を改めて投稿をする予定です。
参考文献
・ | Wikipedia contributors. “アクリルアミド.” Wikipedia. Wikipedia, 1 Sep. 2013. Web. 8 Sep. 2013. | ||
・ | アクリルアミドの健康影響, 農林水産省 | ||
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