HEPESとは4-(2-HydroxyEthyl)-1-PiperazineEthaneSulfonic acidを指します。
いわゆるグッドバッファーの一つです。
よく用いられるバッファーとしてTrisバッファーがありますが、
Trisバッファーはグッドバッファーではありません。
HEPESバッファーはTrisバッファーに比べて、
より生理的条件に近いです。
そのため、細胞培養、組織培養、タンパク質実験に多く用いられます。
一方で、TrisのpHが7~9なのに対して、
HEPESは6.8~8.2と狭くなっています。
wikipediaより転載
[Materials]
・HEPES MW=238.30
・水酸化ナトリウム(NaOH) もしくは水酸化カリウム(KOH)*
1M HEPES溶液 の調整 | |||
試薬 | 使用量(100 mL) | 使用量(500 mL) | 最終濃度 |
HEPES | 23.8 g | 119.2 g | 1 M |
水酸化ナトリウム(NaOH) もしくは水酸化カリウム(KOH) |
適量 | 適量 | 適量 |
*NaOHおよびKOHはpHの調整に用いる。基本的にはNaOHで作製をしておき、Naを加えられない時にKOHの利用をすると良い(逆でも可)。500 mLの場合5Nの溶液でおよそ40 mL近く加える必要がある。加えすぎた場合には塩酸で調整。取り扱いについてはそれぞれのリンク先を参照のこと。
[Method]
500 mLの場合
1. HEPESを400 mLの水に溶かす。
2. 水酸化ナトリウムにてpHを7.6に合うよう調整する。
3. 500 mLまでメスアップ
4. オートクレーブ
5. 4℃、暗所にて保存。
コストを考えると基本的にはTris-HClが利用されますが、
先述の通り、生理的な条件に近いため、
細胞培養、組織培養、タンパク質実験には良く使用されます。
細胞培養の際には10 mMから25 mMが推奨されるようです。
関連記事
参考文献
・ | Wikipedia contributors. “HEPES.” Wikipedia. Wikipedia, 23 Sep. 2012. Web. 20 Jan. 2013. | ||
・ | Wikipedia contributors. “HEPES.” Wikipedia, The Free Encyclopedia. Wikipedia, The Free Encyclopedia, 21 Dec. 2012. Web. 20 Jan. 2013. |
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・ | じっけんレシピ, SIGMA-ALDRICH | ||
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