研究室訪問をする学生の方が春あたりから増えて参ります。
研究室訪問をする際は失礼のないようしっかりしていただきたいものです。
ここでは簡単な手順と準備をまとめておきます。
あくまでここで紹介する内容は例であって、どの研究室でも通じるわけではありません。
ですが、少なくとも研究室訪問をする時点で、相手方の研究室がどのような雰囲気や伝統があるかなんてわからないのですから、一つ参考になればいいと思います。
1. メールで訪問希望をお伺いをする
行ってみたいと思った研究室があれば、
まずは研究室を運営している教授のアドレスに訪問希望のメールを送りましょう。
第一印象が全てとは言えませんが、
最初に送ったメールで送り主の印象は大きく決まってしまいます。
携帯電話のアドレスやYahooなどのフリーのメールアドレスは避けましょう。
大学で支給されたアドレスをお勧めします。
フリーのアドレスは迷惑メールに入ってしまうこともあります。
携帯メールを利用している方はパソコンからのメール受信を拒否している可能性もあります。
初期設定でそのようになっていることもあるそうです。
先方が返信してくれているのに、
自分のところに届かないという、
どうしようもない事態になる可能性があります。
件名に研究室訪問の希望といった題名を書いた上で、
本文でしっかりと名前、所属大学、なぜ研究室訪問 を希望しているのか、を
簡潔に書いて研究室訪問をすることができるか伺いましょう。
メールの相手は自分よりも一回りも二回りも年齢が上です。
それを意識して、無礼のないよう文章を書きましょう。
2.日程を決める
研究室訪問が宜しいですよとなりましたら、まず先方の予定を伺いましょう。
基本的にどの教授も忙しいです。
それでも研究室訪問に来てくれる学生は(大概)嬉しいもので、喜んで時間を作ってくれます。
そんな中で会っていただけるのですから、相手の時間を第一に合わせましょう。
遠方から研究室訪問に行かれる場合は、その旨を伝えた上で大まかな日程の中から選らんでいただくのが無難かと思います。
3.訪問
訪問に行く際にはスーツを着る必要は必ずしもありません。かといって派手すぎない私服でいいでしょう。
HPを見ればなんとなく行く前でも雰囲気もつかめるはずです。
ただ、ラボのスタッフがみんなビシッと洋服を着こなしているようであればスーツもいいかもしれません。
ですが、大抵は研究室にいるときはそこまで気にしてない人ばかりだと思います。
たまに菓子折りを持ってくるような学生もいらっしゃいます。必要ありません。
そんなことをするぐらいなら教授と話すときに、とんちんかんな質問をしないようにしましょう。
4.御礼のメール
研究室訪問が終わりましたら、進学するかどうかに関わらず御礼のメールを送りましょう。
そこまでできてはじめて研究室訪問は終わりです。
最後に。。。。
最近の学生(ひとくくりにすること自体があまりよくありませんが)は、何を決め手に研究室訪問をするのでしょうか?
研究室の雰囲気が良さそうだから?写真を見て面白そうだから?定時に帰れそうだから?直感?
こういった要素ももちろん大切です。どんなに研究が面白くても雰囲気が悪い中で生活をするのはつらいものです。
しかしながら、あくまでその研究室であなたがすることは”研究”なのです。
研究室訪問はラボの雰囲気を見るだけでなく、今そのラボが何に向かって研究をしているのかを知るべき場所であります。
HPの情報そのままに研究が進行しているとは限りません。
そういった部分をディスカッションしたいという意気込みをもたずに研究室に訪問しても意味はありません。
先方も研究の深いところまで話ができるとは期待していません。
ですが、基礎知識の欠片も感じられないときは厳しいです。
付け焼き刃でもかまわないので、お勉強はしてきてほしいです。
説明会ならまだしも自分から研究室訪問を希望した場合は特に。。。。
情報収集などは次回に譲りたいと思います。
当サイトの訪問者の多くは既に研究室で活動している方と思います。
私たちの意見だけでは不十分であるなどとご意見ございましたら、忌憚なく教えてくださると幸いです。
更新履歴
・2012/04/24 携帯のメールについて追加
関連文献
参考文献
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・ | はじめての研究室訪問 (京都大学科学研究所 生体触媒化学研究領域 平竹研究室) | ||
・ | 研究室訪問の仕方・・先生にあきれられないよう、嫌われないために (女性教授奮闘記 from Toyama) | ||
・ | 携帯アドレスからのメール (日々からの逃避) |