6 N 塩酸(HCl)溶液の調整


塩酸ーwikipediaより転載ー

塩酸、Hydrochloric anid、HClなどと呼ばれています。

塩酸の歴史は古くはるか1000年以上昔、

当時のケミストたる錬金術師たちの時代に遡ります。

現在では簡易な試薬として、

日常生活を含め、

普段は気づかないかもしれませんが、多くの場面で用いられています。

詳しくはwikipediaを是非参照してみてください。

研究室では、もっぱらpHの調整に扱われることが多いかと思います。

今回は6N HCl溶液の作成方法を紹介します。

研究において購入するものは、

いわゆる濃塩酸であり、

塩化水素(HCl)がおおよそ37%溶けた水溶液です。

これを便宜上12 N(=12 M)と見なしています。
(1 M濃度は酸度として1規定(1 N)である)

原液12 Nとする計算については、

1000 mLにHCL(分子量36.5)が37%溶けており、その密度が1.18(g/cm-3)とすれば

1000[ml] x 1.18[g/ml(cm-3)] x 37/100/36.5[g/mol]/1[l]=11.96[mol/l] ≒ 12[N]

よって、12 Nとして扱います。

ただし、おおよそ37%溶けているといってもものによって幅がありますので、

あくまで便宜上ということになります。

[Materials]

・塩酸(濃塩酸) MW=36.46

・超純水

 
6N HCl 溶液 の調整
試薬  使用量(100 mL)   使用量(500 mL)   最終濃度 
 濃塩酸  50 mL  250 mL  6 N
 超純水  50 mL  250 mL

[Method]

(500 mLの場合)

(濃塩酸はドラフト内にて行う)

1. ビーカーに水を160 mL加えて、撹拌子を入れスターラーにかける。

2. 濃塩酸250 mLを少しずつ加えていく。発熱があるので注意する。

3. 全て加え終わって、冷ました後、500 mLまでメスアップする。

4. プラスチック溶液に入れた後、密栓して常温保存。

廃棄の際には水酸化ナトリウムで中和して流しに捨てる必要がある。

また、劇物であるため、取り扱いについては各機関の規定に従い作業を行うこと

参考文献

 Wikipedia contributors. “ジャービル・イブン=ハイヤーン.” Wikipedia. Wikipedia, 3 Jun. 2012. Web. 1 Jul. 2012.
 Wikipedia contributors. “Hydrochloric acid.” Wikipedia, The Free Encyclopedia. Wikipedia, The Free Encyclopedia, 28 Jun. 2012. Web. 1 Jul. 2012.
 Wikipedia contributors. “塩酸.” Wikipedia. Wikipedia, 28 Jun. 2012. Web. 1 Jul. 2012.
 塩酸の規定計算と希釈について(Ok wave)
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