以前ではありますが、ダイアログ・イン・ザ・ダークに行ってきました。
2009年の6月頃だったと思います。久々に思い出しました。
Dialogue in the Dark in TOKYO。
ダイアログインザダークだと長いのでDIDと略します。
真っ暗やみの中で視覚障害者の方をリーダーにして闇の中を探検する、というエンターテイメントです。
http://www.dialoginthedark.com/
外苑駅から歩いて少しの場所が会場でした。
地下にありましては行ってみるとこじんまりした綺麗な待合室があり、そこで時間までまたされます。
女性の方はヒールが危ないということで、スニーカーと靴下をその場で貸出をしていました。
時間前に行った時は一人のお客さんが何人かいましたが、最終的にはカップルさんが多かったと思います。
これは時間帯にもよるのではないかと思いますが、その時々のチームは時の運ではないでしょうか。(基本的に8人のチームを組んで暗闇を探検するみたいです。)
昼間の時間帯だと子供も多いみたいです。
真っ暗やみの中でコミュニケーションをとるにはよく話せるに越したことはないと思いますが、もちろんそれが難しい人も多いと思います。その時のチーム次第でしょうか。
私が行ったときはみなさんよく話す人たちが多かったです。
おかげで、なんの問題なく暗闇を探検できた気がします。
探検をするときにみなさんのあだ名を決めました。
自己紹介は人それぞれですが名字の人も名前の人もいました。
まだチームの人の顔も覚えられないまま視覚障害者の方が使う白杖(眼が見えない方が使う棒です)の説明を簡単に受けて、90分の闇の中へ。
詳細はそれほど語る必要はないと思います。
行かなきゃわからないと思えるような世界でしたから。
が、最後にみんな、真っ暗の中、バーに案内された話はしてもいいと思います。
暗闇の中で多くの方がビールを注文し、ワインを頼んだ方もいました。
ビールを注ぐときこぼれないかと思ったのですが、
そんなことはありませんでした。
アテンドの方の話によると曰くビール瓶、グラスの重さや温度などで判断してるそうです。
もうたくさんこの作業を繰り返しているので無意識でわかるぐらいのレベルに達してるとか達していないとか。
暗闇の中での乾杯なんてそうそうないんじゃないでしょうか。残念ながら飲んだビールの銘柄がわからないあたり、私がキリン一番絞りが好きだなんてもう言えない気がしました。
普段、視覚から得られる情報量は相当なものだと思います。
その視覚がなくなったときに、残りの感覚がどれほど鋭敏に動くか、身にしみてわかりました。
出会ったその日に何のためらいもなく手をつなげる世界。
DIDのサイトにあるように、土のにおいや水の感触。
普段、考えもしないようなものに驚き、知れる、そんなエンターテイメントでした。
また暗闇から出た後、それぞれが何事もなかったように他人に戻ったときは、やはり、所詮見える世界にいる私たちには違う世界だったんだろうか、とも思いました。
それでも、そういう暗闇の世界を知ることができたことは、知らないことに比べて、価値あることだと思います。
非日常の世界。真っ暗やみのエンターテイメント、DID。
予約がいつも埋まっていることが多いですが、ぜひ参加されればと思います。
私が参加したのは春初夏バージョンらしいので、秋冬になればまたかわるそうです。
知らない世界にこんな東京の真ん中で出会えるなんて素敵だと思いました。
是非、行ってみてください。