微小管は細胞骨格の一種であり、
生命科学の黎明期よりも古く、今なお盛んに研究が行われている一大分野といえるでしょう。
細胞骨格と言われていますが、
実際には筋肉のようなしなやかさも持ち合わせています。
細胞運動、細胞分裂、繊毛や鞭毛の運動も、微小管はなくてはならない存在です。
今回は、この微小管のもたらす”動き”に焦点をあてた映像を紹介します。
1978年に東京シネマが作製した、「生きものは動く 第1部 微小管の機能」です。
作中の冒頭では、導入に以下のように述べられています。
一滴の水の中には、筋肉によらない、もう一つの運動の世界が秘められているのですー生きものは動く 第1部 微小管の機能 |
ATPと微小管の関係、さらには電子顕微鏡像など、
30分近い映像作品ですが、美しい映像と音楽で、十分に楽しめると思います。
最近では、一次繊毛(primary cilia)などでも、興味深い知見が増えていることですし、
また新しい科学映像作品が増えればと願っております。
出典