ニワトリ、ハエの初期胚から生体への発生過程を追った動画が公開されました。
以前紹介した顕微鏡下におけるマウス胚の発生と異なり、ストーリー性を感じられる作品です。
最初は詩人、劇作家であるT・S・エリオット(wikipedia)の四つの四重奏、
Burnt Nortonより言葉が引用されています。
次の画面では、ルネ・マグリット(wikipedia)の作品「Clairvoyance(洞察力)」です。
1936年の作品だそうですが、卵から鳥を書き出すその姿。まさにClairvoyanceでしょうか。
卵へとズームしていきます。
卵の中へと入っていくと、 ニワトリの発生からはじまります。
さらに映像が進むと次はハエの発生が。
映像中ではハエの発生に伴うの分子の動きを追いながら進みます。
様々な生物の胚が出ています。
こちらはなんの発生途中だかわかるでしょうか。
こちらは幹細胞(受精卵)から発生に至る概念図とでもいえばいいのでしょうか。
火口ような部分で幹細胞が増殖し、
溢れ出た細胞は川を下るように分化していきます。
辿り着く先の道は既に決まっているといっても過言ではありません。
昆虫にはじまり人間に至るまで、発生は皆たった一つの細胞からはじまります。
発生生物学者はこの一つの卵から何を見いだしていくのでしょうか。
想像を膨らましながら、是非音楽とともに映像を見てみてください。
発生という芸術をどうぞ。
Landscapes and embryos : A film from A. Martinez Arias
*今回紹介する全ての画像はLandscapes and embryosである上記の動画より引用しています。 (All photo in this entry from this movie)
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