サイエンス一覧

腸管粘膜の免疫学 / immunology in the Gut mucosa

動画を中心にお送りしてきた3月もあと二回となりました。 今回紹介するのは、nature videoに紹介された動画で、 消化管の粘膜免疫の機構を示しています。 解説はもちろん英語ですが、 映像を追いながら見れば、それほど難しくはないのではないでしょうか。 美しいCGとストーリー展開。音楽もあいまって高いクオリティになっております。

五感の細胞生物学

五感とは視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚です。 当サイトでよく紹介しているJournal of Cell Biology(以下JCB)にて、 以前これら五感について一つずつREVIEWが出ていました。 このJCBのレビューは今から数年前に発表されたものであり、 現在はCreative Commons Licenceに準拠して扱うことができます。 LSPでは、これらの一つ一つの感覚について、 JCBのレビューの知見を中心に、 できるだけ分かり易く紹介していこうと考えています。

Zygote Body〜人体の地図〜

以前、当サイトにて紹介したGoogle Bodyの後継サイトです。 Zygoteは 3Dのグラフィックソフトウェアの会社であり、 Google Bodyの開発終了にともないZygote に移動されたそうです。 いわゆるGoogle Earthの人体バージョンと考えていただければと思います。

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体細胞分裂

体細胞分裂についてのmovieを載せます。 細胞分裂(wikipedia)には簡単にいうと体細胞分裂(wikipedia)と減数分裂(wikipedia)があります。 そして、体細胞分裂は非常に私たちの体で当たり前のように起きていることなのです。 では、一体どのように働いているのか。 hybridという会社が作っているデモムービーが大変素晴らしいので、載せたいと思います。

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人体の不思議展の問題

日本で人体の不思議展(wikipedia)なるものが長い事ひらかれておりました。 私自身もこれらを見に行ったことがあり、なんともいえない気分でした。 本日ニュースにて、人体展がとりあげられていました。 なんで、今まで取り上げられなかったのか、も気になりますが。。。 しかしながら、どうあれ従来、医学を志す学生のみにしか見れなかったものが見れる訳ですから、興味がでないわけがない。 考え方をかえれば、以前紹介した医学と芸術展のように芸術系の学生にとっても、気になるものでしょう。 一方で、この人体模型が何者であるか?は大変気になる問題となっています。 youtubeに人体展と中国の人体闇市場という投稿があり、 ABCニュースをご丁寧に日本語訳をつけてあります。 気になる方は是非見てみるといいと思います。 Part1/2 Part2/2 人体展が開かれるまでの経緯についてwikipeidaに書いてある通りのことが本当だとしたら、 まさにそこにあるのは生命の尊厳とは何か?という倫理的問題でしょう。 この問題については多くのところで勃発しているようです。 とても難しく、私ができるのはこの問題があるという提起するのが精一杯です。 身元のわからない死体で展示会をしている。 でも、実際に見れるなら見てみたい。 そんな、倫理観と好奇心が混ざっております。 何が正しいかはわかりませんが、そういった事実が人体展の裏側にあるのなら、 それをよく理解した上でそこに行くべきだと思います。 何も考えずに模型をただ触るのだとしたら、それはよくないと思います。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 毎日新聞の記事より 京都市勧業館みやこめっせで開催されている「人体の不思議展」(同展実行委員会主催)の人体標本が死 体に当たり、特定場所以外での保存を規制する死体解剖保存法に抵触する恐れがあるとして、京都府警が捜査していることが19日、府警への取材で分かった。 厚生労働省は展示の標本が死体に当たるとの見解を示している。 同展は遺体を特殊加工した標本など約170点を展示。同法は大学など以外で遺体を保存するには都道府県などの許可が必要と定めているが、京都市に許可申請は出ていない。 同展は02年から全国35会場で開かれ約650万人が入場。京都展は昨年12月4日に始まり、展示を問題視する京都府保険医協会などが昨年12月、告発状を提出した。府警は受理していないが、厚労省へ照会するなど独自に捜査を進めている。 厚労省医事課は取材に対し「『保存』の解釈は難しく、展示が違法かどうかは司法判断になる」と説明。同展会場事務局は取材に「答えられる人間がいない」と話している。【林哲平】 毎日新聞 2011年1月19日 20時20分

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ミトコンドリア

Powering the Cell: Mitochondria XVIVOAnimationがミトコンドリアのmovieを紹介しております。 ミトコンドリア(wikipedia)は真核生物には必須の細胞小器官であります。 また、独自の遺伝子をもっており、このミトコンドリアDNAが母性遺伝であるのは有名な話であります。 是非、ミトコンドリアの役割とサイズを知っておいて、このmovieを見てもらえると面白いでしょう。 wikipediaをはじめ色々簡単に調べられると思います。

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カドヘリン

カドヘリン(wikipedia)は細胞接着の分野において大変重要な分子であります。 そして、竹市雅俊博士(wikipedia)によって同定された分子であります。 カドヘリン発見までののプロセスについては、竹市研究室のHPに紹介があります。 気になる方は読んでみてくださればと思います。 一つ目のmovieは培養上皮細胞のカドヘリンをGEPで可視化しています。 細胞と細胞がくっつく際にGFPの緑色が強く濃縮することが確認できると思います。 2つ目のmovieはカドヘリンが膜に向かってから、 どのように結合し合うかと、その構造についてCGで解説しています。 こちらは大変キレイです。 カドヘリンは大変有名なものですので、これ以外にもたくさんmovieがあります。 余裕ができたら、もう少し解説を増やしたいと思います。

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中間径フィラメント

細胞骨格というのは言わば細胞の骨です。 時空間的に移り変わる様々な環境に対応する為に、 この細胞骨格は時に頑丈に、時にしなやかに動かないといけないのです。 細胞骨格は3種類あります。 中間径フィラメント(intermeadiate filament(wikipedia))、微小管(microtubule(wikipedia))、アクチンフィラメント(actin filament(wikipedia))です。 今回のmovieで紹介されているのは、中間径フィラメントです。 movieにある通り、中間径フィラメントは脊椎動物や線虫や軟体動物などの後生生物のみにしかない、細胞骨格です。 そして、微小管(25nm)とアクチンフィラメント(5~9nm)の中間の太さ(10nm)です。 この中間径フィラメントの働きはmovieを見ていただければ、すぐわかると思います。 尚、このmovieでは上皮組織における中間径フィラメントの働きを中心にしておりますが、 他にも核膜における核ラミナを構成したりと、多様な働きを持っています。