試薬一覧

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持ち運びに便利な試薬帳 バイオ試薬調製ポケットマニュアル

今回、紹介するのはバイオ試薬調製ポケットマニュアルという羊土社から出ている本です。 当サイトで紹介する試薬調整の参考文献としてよく挙げている本でもあります。 その理由は、コンパクトさにあります。 簡単に持ち運びができ、ふとしたときに簡単に見合わせることができるのがポイントです。 これはインターネットが進んだ現在でも本ならではできることだと思います。 私が紹介するよりも是非書店にて実際に手に取ってみていただくほうがわかりうやすいでしょう。 こうしたことから当方で紹介する試薬について、 バイオ試薬調製ポケットマニュアルに紹介があれば、 できるだけ参考文献に挙げるようにしています。

1 M 塩化カリウム(KCl)溶液の調整

塩化カリウム自体は自然界から簡単に得られるものであり、にがりの一成分でもあります。 溶液中では塩化カリウムは電離してカリウムイオンになります。 カリウムは、私たちが生きるために摂取する必要のある必須ミネラルでもあり、植物も同様であります。 今回は、研究にて良く用いられる1 M 塩化カリウム溶液の作製方法を紹介します。 (一緒に3 M 塩化カリウム溶液も載せておきます。)

2% X-galの調整

2% X-galの作り方です。 X-galは通称であり、 正式、名称は5-Bromo-4-chloro-3-indolyl β-D-galactopyranoside (5-ブロモ-4-クロロ-3-インドリル-β-D-ガラクトピラノシド)です。分子生物学においては、ラクトースオペロンの発現しているコロニーを簡単に見分けるために使用されています。 いわゆる青白選択というものです。

0.1 M IPTG溶液の調整

0.1 M IPTG溶液の作り方です。 IPTGとはIsoPropyl β-D-1-ThioGalactopyranoside(イソプロピル-β-チオガラクトピラノシド)の略称です。 分子生物学の分野でよく用いられており、 ラクトースオペロンの誘導に主に扱われています。

アンピシリン溶液の調整と歴史

アンピシリンはβ-ラクタム系抗生物質に分類されます。実験においてアンピシリンが大変使われるのは、 グラム陰性菌である大腸菌に有効で、 セレクションに使えることが大きいでしょう。今回は、アンピシリン溶液の作製方法を紹介します。

1 M 塩化カルシウムの調整(CaCl2)溶液の調整

塩化カルシウムは英語でCalcium Chloride、分子式はCaCl2です。 PBS(+)の調整をはじめとしカルシウム濃度の調節に良くしようされています。 他にも無水塩化カルシウムは乾燥剤、除湿剤として使用されるなどしています。 海水の成分でもあり、毒性も少なく、研究活動においては非常に汎用性のある試薬です。 今回は、1 M 塩化カルシウムの作り方を紹介します。

5 M 塩化ナトリウム(NaCl)溶液の調整

塩化ナトリウム(sodium chloride)は名前の通りナトリウムの塩化物です。 安価で安全な試薬であり、私たちの日常生活では食塩の主成分でもあります。 (といっても主成分のみのため、食塩のいわゆる"うまみ"はありません) そして、私たちが生きていくために必要なナトリウム摂取の大半はこの塩化ナトリウムです。 これは海水中に含まれる塩分の実に8割近くが塩化ナトリウムであることからもわかります。 研究において塩化ナトリウムは塩溶液として、そして培地の作製などに使われることが多いです。 今回は、5 M 塩化ナトリウムの作り方を示します。

8% 炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)溶液の調整

細胞培養の際によく扱われるのが、 炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)です。別名、重炭酸ナトリウムもしくは重炭酸ソーダと呼ばれています。 普段の生活では重層と呼ばれています。主に研究活動においては、 細胞培養の際に、pH調整のためのバッファーとして用いられます。

1 M 塩化マグネシウム(MgCl2)の調整

塩化マグネシウム(magnesium chloride, MgCl2) 主な目的は溶液中にマグネシウムイオンを加えるためです。 塩化マグネシウムの塩素イオンが阻害的に働くような場合には、 酢酸マグネシウムなどが必要とされることがありますが、 多くの場合、 塩化マグネシウム溶液さえ作ってしまえば事足りるでしょう。 では、1 M 塩化マグネシウムの作製方法を以下に示します。

5 N 水酸化カリウム(KOH)の調整

水酸化カリウム(potassium hydroxide)は強い吸湿性、および腐食性があります。 別名、苛性カリ(caustic potash)とも呼ばれており、 水酸化ナトリウムに比べて強い塩基性をもっています。 バッファーの作製などの際に、pH調整として用いられることが多いです、 水酸化カリウム溶液の1 Mはアルカリ度1規定になるので1 Nになります。 よって今回作製するものは5 Nですので、5 Mの水酸化カリウム溶液を作製するということになります。