5 N 水酸化カリウム(KOH)の調整


wikipediaより転載

水酸化カリウム(potassium hydroxide, wikipedia)は強い吸湿性、および腐食性があります。

別名、苛性カリ(caustic potash)とも呼ばれており、

水酸化ナトリウムに比べて強い塩基性をもっています。

バッファーの作製などの際に、pH調整として用いられることが多いです、

水酸化カリウム溶液の1 Mはアルカリ度1規定になるので1 Nになります。

よって今回作製するものは5 Nですので、5 Mの水酸化カリウム溶液を作製するということになります。

さっそく作り方を示します。

[Materials]

・水酸化カリウム MW=56.11 劇薬指定

・超純水

 
5N NaOH 溶液 の調整
試薬  使用量(200 mL)   使用量(500 mL)   最終濃度 
 NaOH  56.1 g  140.25  5 N
 超純水  200 mL  500 mL

[Method]

(200 mLの場合)

1. NaOH 56.1 gを素早く測りとる*。

2. 160 mLの水に少しずつ撹拌しながら加える**。

3. 全て加え終わった後、200 mLまでメスアップする。

4. プラスチック溶液***に入れた後、密栓して常温保存****。

*吸湿性があるので素早く作業を行う。元の試薬瓶のフタは終わったらすぐに閉める。

**水に入れると発熱するので注意。

*** 腐食性があるため、高濃度の溶液の場合、ガラス容器だと溶けてしまう。

**** オートクレーブは不要。

また、試薬が皮膚につくなどした場合は大量の流水で洗浄すること。手袋、保護眼鏡の使用を推奨します。

関連記事

5 N 水酸化ナトリウム(NaOH)溶液の調整

参考文献

Wikipedia contributors. “水酸化カリウム.” Wikipedia. Wikipedia, 22 Jun. 2012. Web. 21 Jul. 2012.
じっけんレシピ(PDF), SIGMA-ALDRICH
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