日本人著者による論文解説 ライフサイエンス 新着論文レビュー

2009年より始まっているサービス、ライフサイエンス 新着論文レビュー(サイトへ)です。

ブログ形式で、

トップジャーナルに記載された日本人著者の解説を載せています。

そもそも日本人がした仕事を英語で理解するということ自体が本来はあまりよくないと思います。

もちろん研究者にとってはサイエンスは英語ベースですから、

英語であってしかるべきなのは事実です。

ですが、日本人to日本人であれば日本語がよりよく通じるのは自明の理であります。

研究者はさておきにしても、一般の人々。

つまり研究費の元である税金を払っている人々にも知ってもらうべきではないでしょうか?

新聞・テレビといった媒体が科学ニュースをいかに伝えてもそれは要約に要約を重ねた、

いわば削ぎ落された情報です。

そのニュースを見て興味をもっていただいた時に、

さらにもう一つ深く理解していただける場所があっても良いと私は思います。

そして、ライフサイエンス 新着論文レビューはそういった役割もできるのでないかと

勝手ながら期待しております。

新着論文レビューでは主に

対象とするジャーナルおよび論文

Nature 誌およびその生命科学系姉妹誌(Nature BiotechnologyNature Cell BiologyNature Chemical BiologyNature GeneticsNature ImmunologyNature Medicine ,Nature MethodsNature NeuroscienceNature Structural & Molecular Biology),Science 誌,Cell 誌およびその姉妹誌(Cancer CellCell Host & MicrobeCell MetabolismCell Stem CellDevelopmental CellMolecular CellImmunityNeuron)の20誌(インパクトファクターが10以上で,おおむね,生命科学系ジャーナルのトップ20にあたる)について,原著論文のうち,生命科学分野のもので,筆頭著者(筆頭著者と“contributed equally”の場合も含む)が日本人である論文を対象とします.なお,内容によっては執筆依頼を行わない場合,また,執筆依頼を行っても執筆を辞退される場合もあり,すべての対象論文についてレビューが掲載されるわけではありません.

とのことです。

トップジャーナルというくくりもなかなか難しいのですが、

トップジャーナルでなくとも良いジャーナルはあります。

もちろん上記に挙げられているジャーナルだけがトップジャーナルではありません。

そして、重要なのはジャーナルに限らず良い仕事は後世に残ります。

将来的には日本人著者の仕事を全て紹介する規模になっていただきたいです。

そのためには文科省あたりが広報の分野に予算とポストをつけないと難しいのですが。。

いっそ民間で行なった方が早い気もしてしまいます(ただしあまり儲からない)。

もしくは、研究費交付の条件としてかしてもいいのではないかと思います。

それだけ日本のサイエンスへの理解は薄いのが現状ではないでしょうか。

いずれにせよ、始めて論文を読む大学生や知らない分野を理解しようとする研究者にとって、日本語での紹介は大きく理解を深めてくれると思います。

対象とする読者

広く生命科学全般にかかわる教員・研究者および大学院生・学生を対象とし,とくに,生命科学における専門分野が異なる人を意識します.それらの読者に論文の先進性およびおもしろさがわかるよう,結果・結論ばかりでなく,前提となる研究の経緯・バックグラウンド,および,将来の展望などもあわせて示すようにします.同じ専門分野の読者を対象とした専門性の高いレビューではなく.また,生命科学全般に関する基礎知識および興味をもつ読者を対象としているため一般あるいはマスコミむけのプレスリリースとも対象・性格を異にします.

私は大変素晴らしい試みだと思っており、

長続きしてほしいサービスだと思います。

新着論文レビュー サイトの右側には検索窓があるので、

気になった著者がいましたら検索してヒットするか調べるのもいいかもしれません。

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