日本住血吸虫症/国立科学博物館企画展に行く前に

日本住血吸虫をご存知でしょうか。

その名の通り、吸虫の一種であり、いわゆる寄生虫です。

この日本住血吸虫が私たち人間に寄生しておきる疾患を、日本住血吸虫症(片山病)と呼びます

日本住血吸虫症にかかると以下のような症状が出てきます。

まずセルカリアが侵入した皮膚部位に皮膚炎が起こる。次いで急性症状として、感冒様の症状が現れ、肝脾腫を認める場合もある。慢性期には虫が腸壁に産卵することから、発熱に加え腹痛、下痢といった消化器症状が現れる。好酸球増多も認められる。虫卵は血流に乗って様々な部位に運ばれ周囲に肉芽腫を形成するが、特に肝臓と脳における炎症が問題になり、肝硬変が顕著な例では、身動きができないほどの腹水がたまる症状が出て、死に至る。 -wikipediaより転載

山梨県の甲府盆地を始め日本の各地にて、地方病として長い間、

地域の人々を苦しめ続けていました。

また、下記の図を見ていただくとわかる通り、

住血吸虫の生活環は、水とともにあり、

巻貝のような中間宿主を経て、ヒトもしくは哺乳類に感染し、

血液から栄養を搾取しながら体内にて成虫になります。

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wikipediaより転載

しかしながら、ヒトと水との関わりを断つことは、不可能に近く、

日本住血吸虫症をなくすためには、中間宿主の特定と駆除が求められました。

この日本における中間宿主こそミヤイリガイです。

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wikipediaより転載

このミヤイリガイの発見は、1913年、実に今から100年前になります。

このミヤイリガイの発見100年を記念して、

国立科学博物館が企画展「日本はこうして日本住血吸虫症を克服したーミリヤガイの発見から100年ー」を開催しています。

期間は5月15日から6月16日まで。

企画展「日本はこうして日本住血吸虫症を克服したーミリヤガイの発見から100年ー」国立科学博物館

 日本はこうして日本住血吸虫症を克服した 画像提供:国立科学博物館
写真提供:国立科学博物館

企画展「日本はこうして日本住血吸虫症を克服したーミリヤガイの発見から100年ー」
日本住血吸虫症は、寄生虫の一種である日本住血吸虫が引き起こす病気で、かつて日本では地方病として恐れられていました。日本は日本住血吸虫症を克服し、日本住血吸虫を撲滅した、世界で唯一の国です。この過程で医師、研究者、行政、地方住民が一体となって取り組んだことなどを紹介し、日本の公衆衛生の意義について考えます。 ー国立科学博物館より転載

この企画展に合わせて、

科学映像館にアップされている、

1976年に制作された、「日本住血吸虫」を紹介します。

山梨県においては、1996年に撲滅宣言が出されていますが、1976年には劇的に感染率が低下していた時期になります。

20分ほどの映像で、コンパクトにまとめられており、

企画展に行く前の予習としては最適ではないでしょうか。

より細かい知識については、wikipediaの地方病 (日本住血吸虫症)の項でも十分過ぎるほど詳しいです。

どうぞご覧下さい。

*本エントリーは国立科学博物館の企画展に合わせて公開をしているため、企画展終了後は記事の改変を行なう可能性があります。ご了承ください。

出典

日本住血吸虫科学映像館

企画展「日本はこうして日本住血吸虫症を克服したーミリヤガイの発見から100年ー」国立科学博物館

参考文献

・Wikipedia contributors. “日本住血吸虫.” Wikipedia. Wikipedia, 24 Mar. 2013. Web. 10 May. 2013.

・Wikipedia contributors. “地方病 (日本住血吸虫症).” Wikipedia. Wikipedia, 9 May. 2013. Web. 10 May. 2013.

・Ishii A; Tsuji M; Tada I (2003 Dec). “History of Katayama disease: schistosomiasis japonica in Katayama district, Hiroshima, Japan”. Parasitology International (New York: Elsevier) 52 (4): 313–9. PMID 14665388.

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