PEG溶液の調整

PEGとはポリエチレングリコール(polyethylene glycol)のことです。

エチレングリコールが連続的に重合した高分子化合物(ポリエーテル)になります。

重合の度合いによって、呼び方が代わり50,000を超えるとポリエチレンオキシド。

50,000以下でPEGと呼ばれます。

主にDNAの沈殿に使用され、PEG沈殿と呼ばれます。

DNAの沈殿にはおおよそ6,000から8,000の分子量にあたるPEGが使用されます。

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wikipediaより転載

本エントリーでは、13%PEG 1.6M NaCl溶液の調整方法を示していますが、

PEGの濃度を20%にしたり、NaClを0.8Mにして作るメソッドや、

NaClではなくMgCl2を添加するレシピも存在します。

[Materials]

・ポリエチレングリコール(PEG6000もしくはPEG8000)

・塩化ナトリウム( 5M NaCl か 粉末のNaCl)

PEG 溶液 の調整
試薬  使用量(500 mL)   最終濃度 
 PEG  65 g  13%(w/v)
 5M NaCl
(粉末のNaCl)
 160 mL
(46.75 g)
 1.6 M
 超純水  to 500 mL

[Method]

1. 300 mLの水にPEGを溶かす

2. NaClを入れて溶かす

3. 水で500 mLまでメスアップ

4. オートクレーブして室温にて保存

*溶液は非常に溶けにくいためPEG→NaClと順番に入れるようにする

参考文献

Wikipedia contributors. “ポリエチレングリコール.” Wikipedia. Wikipedia, 24 Mar. 2013. Web. 4 May. 2013.
じっけんレシピ, SIGMA-ALDRICH
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