CIA 溶液の調整

Chloroform-isoamyl alcohol (CIA)、日本語にするとクロロホルム・イソアミルアルコールです。

クロロホルム:イソアミルアルコール = 24:1の割合で混ぜるだけの試薬ですが、

取り扱いには注意をしましょう。

主にフェノール・クロロホルムの作製時に入れられます。

プロトコールによってはCIA溶液を作らず、

フェノール・クロロホルム作製時にイソアミルアルコールを入れます。

イソアミルアルコールを添加することでクロロホルムと水層の分離が良くなります。

また、RNAの抽出用は49:1が推奨されることもあります。

1
クロロホルム(wikipediaより転載)

[Material]

・クロロホルム (chloroform, CHCl3) MW=119.38 劇物指定, 毒物, 揮発性

・イソアミルアルコール ( isoamyl alcohol, C5H12O) MW=88.15 危険物指定, 引火性

CIA溶液の調整
試薬もしくは溶液 使用量 (250ml) 比率
クロロホルム 240 mL 24
イソアミルアルコール 10 mL 1

どちらもRNase freeで扱うようにする。

[Method]

1. 24:1の割合になるように混合する

2. 遮光して常温保存

通常の作製時には500 mLのクロロホルムを購入すると思います。

500 mLのビンに直接20.8 mLのイソアミルアルコールを加えてしまうほうが楽でしょう。

別の容器で作製の際には、

クロロホルムは光・酸素などで分解が進むので、

しっかりとフタ、遮光してガラスビンで保存しましょう。

プラスチックですとポリプロピレンなどが良いでしょうが、長期保存には向きません。

 Wikipedia contributors. “クロロホルム.” Wikipedia. Wikipedia, 21 Jul. 2012. Web. 3 Jan. 2013.
 Wikipedia contributors. “3-メチル-1-ブタノール.” Wikipedia. Wikipedia, 2 Jun. 2012. Web. 3 Jan. 2013.
 じっけんレシピ, SIGMA-ALDRICH
 フェノール・クロロホルム抽出, BioWiki
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